華語文能力測験(TOCFL)BandC受験記+対策
2021年3月28日に台湾華語の検定である「華語文能力測験(TOCFL)」の上級である「Band C」を受験した。
Band Cで取得できる級は「流利級」(C1)と「精通級」(C2)。
22年3月開始予定のHSK3.0と同じようなシステム、というかこっち側が先駆者。
TOCFLウェブサイト
によると、
リスニング(L)、リーディング(R)それぞれ80点満点で、
流利級→計102点(ただし、L46点以上かつR47点以上)
精通級→計130点(ただし、L54点以上かつR61点以上)
というように、リスニング・リーディング間のある程度のバランスが求められる。
ちなみに各科目それぞれの等級の判定もなされ、
流利級のリスニングは50点、リーディングは52点。
精通級のリスニングは61点、リーディングは69点。
難易度
単純比較はできないが、精通級は明らかに中検準1級以上だと思う。
明らかにHSK2.0よりもこちらのほうがCEFRに適合している。
試験結果が5月11日に返ってきた時の自分は次のように書いている。
ちょうど1週間前に3/28のTOCFL BandCの結果が返ってきて、流利級(C1)でした。流利級なのはまあ予想通りだけど、模試より点数が高く出ている。リスニングがあと2点でリーディングがあと4点。ここの数点の壁が意外と厚いんだよな、高得点勝負の試験だし……というか中検準1級取ってから4年も経っちゃってるの恐ろしい。今受けて受かる自信は正直無い。
TOEICやHSKなどと同じように1問の配点が決まっているわけではないので、試験勉強や本番の手応えよりは点数が高いことがある。
模試を解いていた時の正答率は悲惨なものだった。
これはある時のリスニング。50問のうち29問しか正解しておらず、1.6倍して80点満点換算すると49点。
流利級すら怪しいと思っていた。
これは恐らくリーディング。
前半が何も分からず誤答続きなのもさることながら、後半の長文問題でも落としてしまっている。
長文問題は比較的簡単なので、精通級を狙う上でここは満点目標なのにもかかわらず。
難しさは次の3点。
台湾華語の漢字読音
星期(xing1qi2)、常識(chang2shi4)…他にもあったはず。
推測も出来るが、大陸普通話にはない発音にいちいち動揺していては内容に集中できない。
ただ、これは1ヶ月ほど継続して学んでいれば比較的慣れやすい。
試験前半の難しさ
リスニングの会話文が中検で聞かれそうな慣用句のオンパレードだったり、逆に書面語寄りだったりする。
リーディングは語彙問題が難しい。文章の穴埋め問題だが、文章そのものも難しく、文脈を取るだけでも生半可な語彙力と文法力では苦労する。
要求される語彙力の高さ
上記と通じるものがあるが、試験の後半でもこれは同じ。慣用句や成語だらけ。古文もある。
一見語彙を聞いていないような問題でも、実際には語彙問題ということも。
対策
模試を解いてリスニングの音読に励むべし。
語彙力増強に励むべし。
以上
……だけではあんまりなので、模試3回分が手に入るサイトを紹介。
模試の本が欲しいならこちら
一応注記しておくと、筆者はサイトとこの本の内容が同一なのか異なるのかを確認していない。
両方利用する場合は自己責任で。
語彙増強にはこのチャンネルの動画を使っていた。
とはいえシリーズ通して200語ないのでもちろん不足ではあるが。