無色的紅色

中文系だった。中国語関係。

【3級合格】翻訳実務検定「TQE」(中国語簡体字→日本語)受験記

翻訳者となって1年。実力を試したくなったので、サン・フレアが実施する「翻訳実務検定(TQE)」第98回(5/6~5/10)を中文和訳で受験した。

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結果はなんと一発で3級(合格)。

 


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TQEの中文和訳は、日本語にして概ねA4紙一枚程度の長さの文章に、4日半ほどの期限で取り組む。第98回は睡眠に関するエッセイだった。

受験料は8900-9900円。早期申し込みの方が得なので、受験すると決めたら早めに申し込むのが吉。私がTQEの存在に気づいた時は既に早期申し込みの期限が過ぎていた。HSK6級の受験料(9790円)とさほど変わらないと思えばいいか……

また、採点基準を知るために第77回(16年9月)の過去問を1210円で買った。過去問は1回分しか買えない。

 

調査が必要な専門知識は、図書館に足を運ぶ必要はない程度のもの。私は問題が公開されてから3時間ほどで下訳をつくり、残りの時間で読み返してネットでの調査と修正を加えていった。

 

中文和訳の合格者がゼロの回があるほどの合格率の低さだと目にしており、試験問題そのものもきれいな日本語になりにくい箇所が多々あったので、結果には全く期待していなかった。

普段からやっている翻訳が逐語訳寄りのスタイルで、TQEでもそのようにしたのが奏功したか。

 

ちなみに第98回TQEは全言語合わせて507人中26人が合格、中文和訳の受験者数は不明(58人以下)だが合格者は私1人だった。

2級以上を取得した猛者はいらっしゃるのだろうか。

 

翻訳実務士へ

TQEで70点以上を取ると、サン・フレア社の登録翻訳者「翻訳実務士」になれる。何度やっても68点とかそこらへんだという声も見かけるので、70点のラインは何らかの厚い壁がありそう。

せっかくなので登録だけすることにした。既に本業があって余裕がないので残念ながら今のところ仕事は受けられないが……そして何より本業の方が割が良い。