【音読パッケージ】英語長文ハイパートレーニング超基礎編でやってみた
音読学習の具体的な方法論「音読パッケージ」。
先行リスニング→文字を見ながらのリピーティング→音読→文字を見ずにリピーティング→シャドーイング
という流れで行う。
このうちのリピーティングとは耳で聞いた英語をそのまま繰り返すことだが、ネックはそのためのポーズが入った音源が必要となること。
英語教材の音源は英語長文がそのまま読み上げられるものが殆どで、リピーティングに向かない。自分で音源を編集する方法もあるが、非常に面倒。
リピーティング向き音源がついた教材として、「英語上達完全マップ」の」森沢氏による「音読パッケージトレーニング」が2つある。
「みるみる」には中学レベルの文章が収録され、「NEWぐんぐん」には英検準2級リスニングレベルの文章90篇が収録されている。
旧「ぐんぐん」には英検準2級の過去問が収録されていたが、権利の関係で絶版になってしまった。
「もっともっと」という準1級の過去問が収録されているものもあったが、やはり絶版に。
英語上達完全マップのサイトには、TOEIC700点台~860点に達するまでの音読の量は「テープに直して120分~160分」とある。
みるみるp.14には「本テキストのノーマル音源のCDは約40分」とある。ぐんぐんは90篇もあるものの文章は短く、恐らく同じくらいだろう(筆者は使ってないので分からない)。
とすると、残り40~80分も音読パッケージでやりたいとなると、「音読パッケージトレーニング」シリーズの他に教材をおかわりする必要がある。
そこで候補に入ってくるのが安河内哲也氏の「英語長文ハイパートレーニング」シリーズ。
大学受験用参考書だが音読パッケージ用として優れもの。
超基礎編については
- ポーズ付音源のあるCDが付属
- ノーマル音源の録音は32分56秒
- 長文の長さは263~419words
- 全ての文にSVOCMが振られ、単語リストが付記された「徹底精読」
- テキストを見ながらのリピーティングがやりやすい「速読トレーニング」
- 巻末n英文の白文+和訳
赤字は超基礎編についての内容、黒字はシリーズ通しての内容。
私は「ハイトレ超基礎編」を音読パッケージの1冊目として使った。
なぜなら大学受験の終了後も取ってあったから。
こう使った
超基礎編は受験勉強時点でも苦労した覚えはない。
また、私は5年前(2017年)に受けたTOEICで680点だった。したがって現在の推定スコアを600点としている。
よって、「みるみる」p.29の「TOEIC600台位の学習者」の例に則り、音読回数15回・12回・8回・3回・3回で回すことにした。
もう大学受験生ではないので長文問題は無視。
1周目
テキストを見ながらのリピーティング2回
↓
音読8回
↓
テキストを見ないリピーティング3回
↓
シャドーイング2回
2周目
テキストを見るリピーティング2回
↓
音読6回
↓
テキストを見ないリピーティング3回
↓
シャドーイング1回
3周目
テキストを見るリピーティング1回
↓
音読3回
↓
テキストを見ないリピーティング3回
↓
シャドーイング1回
4,5周目
テキストを見ないリピーティング3回
22年7月29日から土日のみ取り組んで9月25日に3周目が終了。実に2ヶ月かかった。
短所的なこと
「音読パッケージシリーズ」よりも1セッションが長くてキツイ。1周目は1長文に70分前後かかっていた。テキストを見ないリピーティングを3回するだけでも、再生速度を速めないと24分かかってしまう長文がある。
AMAZONのレビューに書いている人もいるが、文章に魅力がない。日本disアメリカ上げがあったり、いきなりなぜそうなる?と思わされる文章がある。高校入試やFラン大入試のために易しくした弊害なのだろうが……
【英語上達完全マップ】7/29~英語学習開始。使用予定の参考書たち
大学入学以降やり直そうとして何度も挫折している英語をまたやることにした。
TOEICは大学2年末(17年3月)という、だいぶ受験英語を忘れた時期に受けたもので680点(リスニング360、リーディング320)。
とりあえず600点あたりを私の初期能力とする。
私の英語学習はリーディングのみが目的だが、中国語学習の際に瞬間中作文がリーディングに著効したので、英語の勉強法も英語上達完全マップに則ることにする。というか中国語学習を通じて完全マップの信奉者になった。
(ちなみに中国語学習の瞬間中作文は、スピーキングへの効果は限定的だった。そもそもASDなのもあり、日本語ですら不自由なので仕方ない)
語学は筋トレのようなもので、英語上達完全マップのトレーニングの2本柱は「音読パッケージ」「瞬間英作文」である。
音読パッケージはそのトレーニング内容に「リピーティング」(英語音声を聞いた後、復唱する)が含まれる。そのため、それ用に作られたやや特殊な音源が必要なのだが、中国語の教材のCDでそうしたものは皆無だった。自前で音声を作るのも面倒なので、代替としてシャドーイングの回数を増やしていた。
しかし英語は、リピーティング対応のCDが森沢氏の教材以外にもある。安河内哲也氏のシリーズである。
森沢氏の教材は1パッセージが短いので1回のトレーニングは軽めだが、代わりに80-90課ある。安河内氏の教材は大学受験の長文問題が題材なので1パッセージは長く1回のトレーニングは過酷になるが、1冊当たり7-12課。
私は1周が早く終わる方が性に合っているので、音読パッケージは安河内氏の教材を主に使っていく。
また、瞬間英作文の第1、第2ステージは既に森沢氏の教材が複数出ており、これらをこなすだけでも数をこなせる。
おかわりやアスコムから出ている瞬間英作文シリーズを使えば、中学英語の長文問題を使わずに勉強を進められるという算段。
ボキャビルは音読パッケージ、または瞬間英作文の第3ステージの要領に組み込む。マップの独立したボキャビルの方法は想像力がまともにある人向けで、私のような想像力に欠ける人は何かしら文脈があったほうが良い。
以下、自分用メモとして、こなす予定順に教材を並べていく。
発音
英語耳 発音ができるとリスニングができる(CD付き) | 松澤 喜好 |本 | 通販 | Amazon
初版を使用。なぜなら220円で入手できたから。それと改訂版があるのを知らなかったから。今は改訂3版まであるので、お金をかけて良いなら新しいほうを使おう。
2~4章はIPA(国際音声記号)を既習だと目新しい内容は無かった。
ちなみにRの発音はそり舌(retroflex R)ではなく盛り舌(bunched R)。私は盛り舌に慣れなかったので無視した。そり舌は中国語のerの要領なので、中国語既習だと楽。
5章は音声変化について説明されており、IPAを学ぶだけではカバーしきれない所を練習する。この5章だけが要。
他の章は発音習得に余計なことばかりなので、無視して良し。
5章のリエゾン
瞬間英作文
第1ステージ
中学英語を文法項目ごとに瞬間英作文する段階。
22/7/29~?
とにもかくにもこれをクリアしないと何も始まらない。中学英語790文。
版が古いのは誤植だらけだそうで、新品で買った。
中学英語690文+仮定法20文。
中1Lv+過去形+willはシャッフル、他は文法項目ごと。計1023文。
第1~2ステージ
どんどんと同レベル、525文。
章立ては次の通り。
①中1~中2前半(過去形、助動詞、感嘆文)+シャッフル
②中2後半(現在完了、一般動詞のSVC、不定詞、動名詞、比較、that節、受身)~中3
③シャッフル
【取り組む順番】
どんどん中1Lv→どんどん中2Lv前半(1~19)+どんどんおかわり中1Lv→どんどんおかわり中2Lv前半(1~17)+瞬間英作文入門①→ポンポン基礎編1~41→どんどん中2Lv後半(20~34)→どんどんおかわり中2Lv後半(18~29)→ポンポン発展編1~19→瞬間英作文入門②→どんどん中3Lv→どんどんおかわり中3Lv→ポンポン発展編20~34
文法項目の学年順になるようにしたのだが、ややこしい。
どんどん中2Lvはどんどんおかわり中2Lvの前に来るのが理想だったが、既に2周手を付けてしまった(22年8月20日現在)ので仕方ない。
第2ステージ
スラスラはおかわりの方を先にやる。こちらはコンビネーションがないらしく、難度の高いコンビネーションのある普通スラスラよりも先にやった方が良いと判断。
シャッフル500文+コンビネーション500文。
スラスラシリーズはアプリを買う予定だったのだが、書籍が220円で売っていたので買ってしまった。
コンビネーションの文の長さが中国語のカエルライフ(青以降)を彷彿とさせる。
第3ステージ
第3ステージの入門。
TOEIC730点の壁。
高校でもらったネクステ系問題集。1576問ありキツイがボキャビルと思ってやる。
家にあるのでやる。英文解釈の至高が英文解釈教室なら、これは英作文の至高の書だと思っている。
音読パッケージ
22/7/30~?
長文は難関高校とFラン大の過去問。問題は多分オリジナル。
ハイパートレーニングは1冊当たり長文12本。
スラッシュリーディングの下に和訳が書いてある。
みるみると同レベルとして扱い、1周目の音読の回数は15回としてスタート。
1冊当たり長文7本。
こちらはスラッシュリーディングの本文の下に和訳が付されていない。
ハイパートレーニングのセンターレベル(標準編)は一部に並外れて難しい問題があるとのことで、ハイパートレーニングセンターレベルよりスピード英語長文の第2巻の方が難易度が穏当と判断。
Unit1と4が並外れて難しいとのことなので、やる時は後回しにする。
以上がリピーティング音源のある安河内氏の教材。長文の本数は64本。
「英語長文速読トレーニング」は音声に和訳が入っているとのことで却下。
難易度順に並べた(はず)。どこかのタイミングで急に難しくなって二進も三進もいかなくなった場合は速単シリーズを使う。
どうにかなる場合はボキャビル要員として最後に使う。
『みるみる』には「ポーズの入っていないノーマル音源で、20分から40分の素材が適切」(p.14)、「サイクル回しは、テキスト全体を通して行ってください」(p.28)と書いてあるが、速単シリーズのCDは40分をはるかに超える長大なもの。テキスト全体を通して周回していたら飽きてしまう。
したがって、1セグメント40分以内にテキストを分割して進めるものとする。
学部受験生時代に買って家にあるのが改訂第5版なのでそのまま使う。
全体で85分。1~30章、31~50章、51~70章に分ける。
グラマスターの前にやりたい。
1~29章、30~50章に分割。
51~60章は瞬間英作文用。
実際に使うのは第3版だが、リンクを貼り付けることができない。
1~27章、28~50章にセグメント分け。
(良さそうだけど使わない本たち)
「英語4技能ハイパートレーニング」シリーズ。レベルが5段階に分かれている。
『英語長文ハイパートレーニング超基礎編』よりもかなり簡単。
本当に初心者(TOEIC〜300)なら音読パッケージはここから始めれば良い。
そうでなければ、瞬間英作文のシャッフル・コンビネーション教材としても使えると思う。スラスラ瞬間英作文の英文は不自然で我慢ならないという人にはお勧め。
これも『英語長文ハイパートレーニング超基礎編』よりも簡単。
瞬間英作文のシャッフル・コンビネーションとしても使えるだろう。
難易度は『英語長文ハイパートレーニング超基礎編』と同程度か少し上程度、『同標準編(センターレベル編)』以下か?
大学受験を経験してTOEICがある程度ある人なら音読パッケージの1冊目になり得る。
ここから一気にレベルが上がる。速単とは選択。
構成は「英語長文ハイパートレーニングシリーズ」と大差なく、もちろんリピーティング音源もある。
英文はネイティブによる書き下ろしの英文が20篇。入試問題の過去問ではないので受験生には向かないかもしれないが、日常学習ならむしろ「英語長文ハイパートレーニング」よりも適切。
私がこのシリーズを使わないことに決めているのは、単に今の持ち合わせが学部受験の時に買った「英語長文ハイパートレーニング」シリーズと「速読英単語」シリーズだったから。英語長文ハイトレと速単で音読は精一杯、4技能ハイトレはやり切れないと判断。
精読
第3ステージのバンバンが終わった後に精読・瞬間英作文を兼ねてやる。
積読状態になっている。英語のやり直しを決意した要因の一つとして、これをやり終えるためというのがある。
大学受験レベルの文法が入っている必要があるので、取り組むタイミングはグラマスターの後だろうか。
家にあるのでやる。
英文解釈教室の復習として使う。学部受験生のころはいまいち使いこなせていなかった感があるのでリベンジ。
文法書
バンバンをやっている途中で読み始め、最重要構文540に入る前に3回通読したい。
中国百科検定2級受験記
中国に関する雑学を問う「中国百科検定」。2級を7月16日に受験した。
大学で検定の存在は知っていたが、学生時代は中国語の勉強や卒修論で手一杯だったので、受験することはなかった。
今回受験したのは、中国の政治・経済周りの基礎知識を詰めるため。
最上級の特級は「地理」「政治・経済」「歴史」「文化・芸術・風俗習慣」の4科目に分かれている。
私は政治・経済にしか用がないのだが……
HPの受験資格のページに「1級の受験は2級合格が、特級の受験は1級の合格が条件となります」と書かれている。
専門バカになるなということか。
2級以下は年2回開催されるが、1級と特級は年1回しかやらないので、特級を取ろうと思うと最短1年半かかる。
試験会場には3級・2級合わせて5人しかいなかった。試験開始30分後に途中退出できるが、試験官がアナウンスしない。テキトー。
試験勉強
「公式テキスト『中国百科』を熟読して受験準備されたい」とHPに書いてあるが、高校世界史の教科書程度には分厚いので、やっていられない。そもそも私の目的は特級であり、2級ではない。
1-2月
とりあえず22年1月に中国百科を買い、増補版も印刷。
主催者の日中友好協会が出してる問題集を買った。
作問者による問題集だから間違いないが、15年出版なので『中国百科』増補分が反映されていない。
幸い、協会HPで過去問がほぼ全て公開されているので、全て印刷した。これなら増補分も含めて勉強できる。
全級・全回の過去問を印刷し、照らし合わせながらテキスト増補分の政治・経済分野に線を引いた。これは特級受験を見据えてのため。
特級は3級~1級の出題範囲を選択式ではなく記入式で問われる。特級の過去問だけでは、特級の対策としては不十分。
これに4時間程度。
5-7月
緑の本と過去問を周回。7時間半程度。
文化分野がとにかくマイナーで難しい。私は文学や映画に強い中国語専攻の出身だったので名前程度は聞いたことのある人や作品は多かったが、知識ゼロの状態から勉強すると手強いだろうな……
中国史は大学受験レベルを超えないので、高校世界史の教科書や参考書を読み返したりもした。
これで得点率は9割程度だろうか。勉強時間が10時間を超えたほうが少し驚き。
満点を狙ったわけでもないので、これで良し。
【3級合格】翻訳実務検定「TQE」(中国語簡体字→日本語)受験記
翻訳者となって1年。実力を試したくなったので、サン・フレアが実施する「翻訳実務検定(TQE)」第98回(5/6~5/10)を中文和訳で受験した。
結果はなんと一発で3級(合格)。
TQEの中文和訳は、日本語にして概ねA4紙一枚程度の長さの文章に、4日半ほどの期限で取り組む。第98回は睡眠に関するエッセイだった。
受験料は8900-9900円。早期申し込みの方が得なので、受験すると決めたら早めに申し込むのが吉。私がTQEの存在に気づいた時は既に早期申し込みの期限が過ぎていた。HSK6級の受験料(9790円)とさほど変わらないと思えばいいか……
また、採点基準を知るために第77回(16年9月)の過去問を1210円で買った。過去問は1回分しか買えない。
調査が必要な専門知識は、図書館に足を運ぶ必要はない程度のもの。私は問題が公開されてから3時間ほどで下訳をつくり、残りの時間で読み返してネットでの調査と修正を加えていった。
中文和訳の合格者がゼロの回があるほどの合格率の低さだと目にしており、試験問題そのものもきれいな日本語になりにくい箇所が多々あったので、結果には全く期待していなかった。
普段からやっている翻訳が逐語訳寄りのスタイルで、TQEでもそのようにしたのが奏功したか。
ちなみに第98回TQEは全言語合わせて507人中26人が合格、中文和訳の受験者数は不明(58人以下)だが合格者は私1人だった。
2級以上を取得した猛者はいらっしゃるのだろうか。
翻訳実務士へ
TQEで70点以上を取ると、サン・フレア社の登録翻訳者「翻訳実務士」になれる。何度やっても68点とかそこらへんだという声も見かけるので、70点のラインは何らかの厚い壁がありそう。
せっかくなので登録だけすることにした。既に本業があって余裕がないので残念ながら今のところ仕事は受けられないが……そして何より本業の方が割が良い。
第三級アマチュア無線技士のCBT試験受験記
試験終了直後にわかる速報値では130点(150点満点)。受かったはず。
試験勉強
『まるごと覚える 4級アマチュア無線ポイントレッスン』…3時間22分(21年10月~22年1月)
上が初版、下が最新版。
私は家に偶然あったという理由で初版を使った。郵政省がまだあった時代のものなので、郵政大臣→総務大臣と読み替えていた。
教科書的に通読するのにおすすめ。
しかし紙面の都合なのか、工学の前半の説明は分かりにくく感じた。
補完として、以下のサイト様にはお世話になった。
ただ、この参考書の段階で完全に理解しようとは思わないほうがよい。
雰囲気だけわかったら下の完マルをやる。
『完マル』…28時間47分(21年10月~22年3月)
21年版を使った。
予想問題集とあるが実質的な過去問集。
ポイントレッスンでもなんでもいいので教科書的に使える参考書を通読してから、これを周回する。
問題を解いているうちに理解できる事柄も多い。
3級を受ける場合は4級の所にある共通問題も範囲となるが、受かるだけならこの本の後半のにある3級の問題だけを周回してもOK。私は共通問題を勉強するのが面倒で無勉だったが、それでも合格点は取れる。
暗記問題は仕事の休憩の合間、計算問題は土日にやるというサイクルで進めた。
また、モールスは点と線を組み合わせるものを覚えるのが肌に合わなかったので、Youtubeで聞きながらある程度覚えた。
半分くらい覚えれば問題は消去法で解けるようになる。
試験当日
某日10:30に某テストセンターで受験。
予約した試験時間30分~5分前までに到着。私は15分ほど前に到着したと思うが、受付や説明に時間がかかり、試験開始が予約より遅れた。
会場には別の検定や適性検査と思われる受験者が多くおり、無線は誰もいなかった。
受付を済ませたらロッカーに荷物や腕時計をしまい、お手洗いに行く。
受験者の試験別に説明がなされる。
無線の場合は紙1枚が渡され、計算問題を解くのに使うことができる。
PC室に移動。試験中は離席できないので注意。
試験を解き終わった際は「試験終了」ボタンを押せば時間を待たずに試験を終わらせることができる。私は十数分で終わらせた。
また、「試験終了」ボタンを押すと速報値の点数が分かる。
感想
文学部の出身でオームの法則すら忘れていたが、どうにかなった。
10月~3月のおよそ半年を費やしたのは勉強期間が長すぎたとも思う。最後の1か月は勉強に飽きていた。
これを受けた動機は無線をやりたいからではなく、電波の伝わり方やアンテナなどについて最低限のことを知りたかったから。私が無線の試験を受ける目的はもう達成されたので、2級は受けないかな。
華語文能力測験(TOCFL)BandC受験記+対策
2021年3月28日に台湾華語の検定である「華語文能力測験(TOCFL)」の上級である「Band C」を受験した。
Band Cで取得できる級は「流利級」(C1)と「精通級」(C2)。
22年3月開始予定のHSK3.0と同じようなシステム、というかこっち側が先駆者。
TOCFLウェブサイト
によると、
リスニング(L)、リーディング(R)それぞれ80点満点で、
流利級→計102点(ただし、L46点以上かつR47点以上)
精通級→計130点(ただし、L54点以上かつR61点以上)
というように、リスニング・リーディング間のある程度のバランスが求められる。
ちなみに各科目それぞれの等級の判定もなされ、
流利級のリスニングは50点、リーディングは52点。
精通級のリスニングは61点、リーディングは69点。
難易度
単純比較はできないが、精通級は明らかに中検準1級以上だと思う。
明らかにHSK2.0よりもこちらのほうがCEFRに適合している。
試験結果が5月11日に返ってきた時の自分は次のように書いている。
ちょうど1週間前に3/28のTOCFL BandCの結果が返ってきて、流利級(C1)でした。流利級なのはまあ予想通りだけど、模試より点数が高く出ている。リスニングがあと2点でリーディングがあと4点。ここの数点の壁が意外と厚いんだよな、高得点勝負の試験だし……というか中検準1級取ってから4年も経っちゃってるの恐ろしい。今受けて受かる自信は正直無い。
TOEICやHSKなどと同じように1問の配点が決まっているわけではないので、試験勉強や本番の手応えよりは点数が高いことがある。
模試を解いていた時の正答率は悲惨なものだった。
これはある時のリスニング。50問のうち29問しか正解しておらず、1.6倍して80点満点換算すると49点。
流利級すら怪しいと思っていた。
これは恐らくリーディング。
前半が何も分からず誤答続きなのもさることながら、後半の長文問題でも落としてしまっている。
長文問題は比較的簡単なので、精通級を狙う上でここは満点目標なのにもかかわらず。
難しさは次の3点。
台湾華語の漢字読音
星期(xing1qi2)、常識(chang2shi4)…他にもあったはず。
推測も出来るが、大陸普通話にはない発音にいちいち動揺していては内容に集中できない。
ただ、これは1ヶ月ほど継続して学んでいれば比較的慣れやすい。
試験前半の難しさ
リスニングの会話文が中検で聞かれそうな慣用句のオンパレードだったり、逆に書面語寄りだったりする。
リーディングは語彙問題が難しい。文章の穴埋め問題だが、文章そのものも難しく、文脈を取るだけでも生半可な語彙力と文法力では苦労する。
要求される語彙力の高さ
上記と通じるものがあるが、試験の後半でもこれは同じ。慣用句や成語だらけ。古文もある。
一見語彙を聞いていないような問題でも、実際には語彙問題ということも。
対策
模試を解いてリスニングの音読に励むべし。
語彙力増強に励むべし。
以上
……だけではあんまりなので、模試3回分が手に入るサイトを紹介。
模試の本が欲しいならこちら
一応注記しておくと、筆者はサイトとこの本の内容が同一なのか異なるのかを確認していない。
両方利用する場合は自己責任で。
語彙増強にはこのチャンネルの動画を使っていた。
とはいえシリーズ通して200語ないのでもちろん不足ではあるが。
翻訳単価安すぎ問題の独特な原因
「翻訳単価安すぎ」「翻訳は割に合わない」との声はよく聞く。
以下は自分の頭の中から引っ張り出して書いているだけなので注意。
翻訳単価についての問題は、「人材を安く買い叩く」「技術を評価しない」「スペシャリストを評価しない」風潮全般の1つだと私は考えている(日本が他国と比べ本当にそうなのかは知らない)。
しかし、翻訳にはそれをエスカレートさせるもう1つの要因がある。
それは、翻訳者は「空気」に徹さなければならないことである。
翻訳がなされたと読者に感じさせない訳文が良い訳文。また、当然訳文には翻訳者自身の私見を反映させてはならない。
そもそも文章を理解しようと読んでいる時点で翻訳者自身の解釈は入るじゃないかというツッコミは入るが、そこは考えないとする。
だから、翻訳の練習というのも空気に徹する練習。クライアントの目に見えないようにする練習なのである。
そうしているうちに、クライアントにとって翻訳者は本当に存在ごと空気になってしまう。
空気に払う金なんてあるはずがない。空気とは、地球に生きている限りあって当然のものだ。
それでは、誤訳にならない程度に悪訳をして存在感を醸し出せば良いのではないか?とツッコミが入る。
しかし翻訳への評価は専ら減点法。社会人は減点法の世界みたいな言説をよく聞く気もするが、翻訳は特にそう。
読みにくい訳出をした時点で、減点をされて終わりである。
改善への想定される過程はというと、「透明になる技術」が評価されるようになることだろう。
しかし、どうやって?
論を最初に戻す。「人材を安く買い叩く」全般の解決は、消費者側が今の便利な生活を捨てる覚悟があるのか?という話になる。
「技術/スペシャリストが評価されるようになる」も上と関連するところはあるが、まだこちらの方が早い気もする。
というわけで、翻訳単価の根本的改善は、技術やスペシャリストを評価しない風潮全体の改善を待たなければならない。
……と、1年目で半人前の翻訳者は考える。
私は意識改革をあまり信じていないので、翻訳料に関する啓蒙活動はやりたい人に任せる。