無色的紅色

中文系だった。中国語関係。

スピーキング授業と実践が繋がらない?

表題は自己紹介。

解決法は分からない。

 

会話の授業ではめっちゃ喋れるけど、実践では口を開けない人

というのはいると思う。私のことなのだが。

 

何故そうなるかは分かる。

 

  • 授業では

教室というのは保護された場だ。

語学力不足によって何か失礼なことを言ったり、誤解を与えるような表現をしたりしても、先生はその真意を聞き返す。

安心して間違えられる場。

 

 

  • 実践の場では

これは初級ならば却ってやりやすいだろう。初級の人は明らかに表現もリスニングもレベルが低いことが分かる。相手が学習者を「外国人」と認定し、配慮してくれる可能性も高い。失礼な表現をしても微笑ましいものである。

 

中級以上が問題。ある程度上手くなってくると「外国人」扱いも薄くなってくる。

例えば、一見日本語ペラペラの外国人による失礼な表現には、イラッと来る人が多いのではないか。

ここで「意図しないor気づいていないミスではないか?」と疑える人なら良いが、自然とそう思えるのは言語に何らかの関心がある人が中心となるだろう。

……となると、重大な誤解がそのままになることがある。または継続した関係を持つ場合は小さな誤解が重なることも。

悪い場合はそれで関係が破綻するだろう。

誤解そのものは母語でコミュニケーションしていてもあることだが、後から習得した言語はそのリスクが大きい。

 

 

私はそのリスクを背負う気がなかった。教室と実践では訳が違う。

かくして、日本語を勉強したことのある人には一貫して日本語で喋る奴となった。

 

ADHD+ASDの新卒就活【即戦力級の語学資格付き】

昨年は中検準1級とHSK6級を引っ提げて新卒就活をやっていた。

どうなったか?資格所持が嘘のような惨敗である。意味がない。

ちなみにこの時点では発達障害の診断は下っていない。ASDみはあると薄々思っていたが、ADHDだとは全く思っていなかった。

 

  • 結果…1勝41敗(2020年11月下旬に就活終了)
  • >内訳…ES落ち31社、1次面接落ち9社、2次面接落ち1社、内定1社 
  • 学歴…文学修士。大学のランクは別記事参照。浪人なし
  • 業界…IT、翻訳、(コンサル)
  • チーム経験…合唱系部活1年、合唱系スタートアップサークル3年
  • バイト…個人塾講師、週1回、5年目

 

 

IT業界に関しては、

HSK6級受かったら手当出るとか、

中国語圏に本社or支社があるとか、

大手かつ中国進出してるとか、

 

そのような会社を受けてきたが、全然駄目だった。

ミーティングはちゃんと通訳を介するケースが多く、

たとえ中国や台湾に本社がある会社でも、中国語力は皆無でOK。中国語人材はお呼びでない。

 

 

翻訳業界はどうかというと、

 

翻訳者は新卒正社員就活においては殆ど求人が無い。

正社員は翻訳コーディネーターっていう、翻訳依頼者と翻訳者の仲介の職種が多い。

英語力はライティング力が活かせるが他の言語はお呼びでない。

それよりもマルチタスク能力の鬼ですとアピールできるかの方が重要。

 

駄目元で中途のゲーム翻訳職を受けてみたが、

予想通り書類でアウトだった。

 

そんなもので、翻訳業界でエントリーできた所は全部ESで落ちた。

 

新卒就活は語学力そのものがあまり重要でないことが多い。

「スキルとして何ができるか?」はあんまり深堀されないのよね。転職はむしろそっちの方が大事だけど。

新卒では内定を出して辞退されないかと、性格や経験からくる適性があるかの方が明らかに重視されている。

 

チームの運営方面に携わった経験を喋れる方が圧倒的に強い。

例えば合唱団だと、「歌の技術を磨くのを頑張りました」でなく、

「外の人間と交渉ごとをしてました」「演奏会の計画しました」の方が受ける率が高い。

 

中国語人材というと中国語圏の留学生の方が強いので、単純にその点でも厳しい。

 

 

~~~~~~~

以上のことは就活中に書き記していたこと。

(当時の文章からやや改編した箇所はあるが)

 

何とか内定1社を頂き、社会人1年目となった4ヶ月後、発達障害の診断が下った。

精神科の主治医いわく、「話し方と筆跡がADHD」とのことだった。

精神科とはいえ、診断にあたり何も人間を特殊な見方で見ているわけではない。精神医学の知見というレンズは通すが。

 

ということであれば、1次面接で9連敗した理由に推測がつく。

志望理由は関係なく、第一印象が発達障害だったということであろう。

1次面接は一般的に減点方式で「基準に満たない者を落とす」もの。違和感を持たれればその時点で祈られてしまう。

 

落ちた1次面接は全て個人面接だった。

集団面接は堂々と演説できれば行ける面があるが、個人面接は対話。会話のキャッチボールをする中で違和感をどうしても持たれる。

さらに経験をヒアリングしていくと、もうそれが答え合わせ。組織の運営に興味がない。

目を引く語学資格は、面接での違和感に上塗りされる。資格の意味がない。

 

しかし未だにES落ちが大半である理由が分からない。

大学のキャリアセンターには一応見てもらっていたが…… 内容そのものに問題はなくても、文体に違和感があるとかなのだろうか。

文系修士だったことは少なくとも原因の一つではあるだろうが、30社もESで落とされるほどか?

 

唯一内定を頂いた所の勝因は、入ってから確信を得た。

ある程度の教養と技術は前提の上で、掘り下げて一つのことに打ち込めるかどうかが重要。

これまで受けてきた会社とは訳が違った。

 

月並みな感想だが、

適性のある所を見つけ出せるか、あるいは自分で作り出せるかどうかが本当に重要。

しかしそれが難しい。

非常な内省と、内省から得たことを活かし行動に移すこと。これを並み以上に行う必要があるのが発達障害の職探しなのかと思った。正解はない。

文学部中国語(中文)専攻の環境

とある文学部中文の話をする。

どこの大学かは別の記事を読んで頂ければ分かってしまう。いわゆるFランではない。

 

もしも〇〇語を勉強したいという理由で〇〇語専攻に入りたい人がいたら、このような事情があるというのは理解しておいたほうが良い。

 

授業の概観

大学は中国語教室ではないので、意外と中国語の授業が少ない。

必修中国語の授業は中文和訳がものすごく多い。スピーキング専用の教科書を使いながら和訳し続けることもある。

文法の掌握を目指すなら、安易に先に進まない方が良い。そうするくらいなら、2年で1年の教科書を使って文法を正確に使えるようにする練習をすべきではないか?

基礎の基礎の暗唱でもした方が良いのではないかと思うが、確認も取らずに先に進む。

 

学部3年生で中国語の論文を読めるようになる人は、既習者でない限り皆無に等しい。

それどころか、中検2級に受かる人も稀。4年間で中検3級+HSK4級がボリュームゾーン

 

専攻語が読めないことで、3年生以降の演習や卒論にも皺寄せが来る。

研究能力の訓練をあまりされた覚えがない。検索技術などの訓練は2年に週1回ある授業で終わり。

そのぶん何をしていたかというと、先生方が関心を寄せている文献の和訳。他人の中国語発音と和訳を聞いているだけで90分が終了するのも珍しくはない。

 

スピーキングの授業で何か身につくことを期待してはいけない。自分で訓練しよう。

 

1クラスあたりの人が多すぎて全然差されず、ろくに発言せずに終わることがある。1回も発言せずに授業終わるのはザラだった。

1限には4-5人しか取ってない授業があるが、スピーキングの授業なのに教科書の和訳をしていたりする。勿体無い。

 

スピーキングの授業では自分の頭で考えたことを外国語に起こす作業がしたいのであって、正確な読解をする訓練は別の授業の領分だ。

スピーキング重視と聞いて取った授業があんまりスピーキングしないケースが多かった。うーん。

 

 

 

母語である日本語が下手な人が多かった。私も人のこと言えないが。

 

初めてオールチャイニーズの授業を受けた。この時点ではあんまり理解できず第一印象怖かったし、前期しばらくはこの授業は嫌いだった。でもだんだん楽しくなって最終的に語学の中では一番好きな授業になった。

小学校まで中国にいた日中ハーフの人が通訳係を頼まれていた。

発音のせいで、2回目で既習者なのがバレた。你学过汉语吗?(中国語を勉強したことがあるか)と聞かれたら、学过(やったことある)と答えるしかない。他の人より難し目の問題を当てられるようになった。

 

毎週の暗誦はキツかった。なんのヒントもなしのガチ暗誦。未修者にとっての最大のハードルだと思う。しかし暗誦は必要で、これは非常に有益だったと思う。

隣の人と問題を出し合った。

 

後期になってから先生がめちゃくちゃ日本語を使うようになった。毎年そうらしい。

第一印象を中国語しか通じない人にすることが目的だったのか?

 

 

ボヤっと考察――カリキュラムに無理がある

以上の様子は、近現代中国に強みを持つ中文であり、古典はあまり盛んでない専攻のもの。

思うに、外国語系専攻がカリキュラム上抱える困難があるのではないか?

 

まず、外国語系専攻でない文学部ならば、

 

1~2年で専攻の基礎知識と分野特有の調査技術を学ぶ

3年以降は文献を輪読して硬派な論文を読む力をつける

4年でその時点の問題意識を明らかにし、卒研・卒論。

 

以上は全て日本語で、4年間かけてようやくこなせること。

これを外国語系専攻でまともに行うのならば、専攻語の習得が必要であるから、単純にそのぶん授業数が多くならなければならないだろう。

しかし、単位数は恐らく学部毎の縛りが大きく、それはできない。したがって、他専攻が行っている研究技術の教授を大幅に削る羽目になる。

どうなるか?

 

地域研究には少なくとも専攻語の語学力が必要

2年間で学習歴0から専攻語を苦労なく読めるようにするのは現実的に無理

研究技術の教授が疎かになる。3年以降、日本語力も専攻語力も論文を読むに足らない学生がボリュームゾーンとなる

専攻語力も、専攻地域の基礎知識も、調査能力も、資料をまとめて発表する能力も培われなかった4年生が大量発生する

 

このような状況を見てからは、

  • 私は中国語初級を既習の状態で中文専攻に入学して本当に良かった
  • 外国語系専攻は専攻語の既習者が入るべき所なのではないか?
  • 同専攻は外部からの印象よりはるかに専攻語ができないのではないか?
  • 同専攻で研究技術を身に着けたいなら院進するしかない

――と考えている。

 

ニューエクスプレス 中国語

メジャー言語からマイナー言語まで揃う入門語学シリーズ。

通称ニューエク。

 

現在市場に出回ってるのは改訂版の『ニューエクスプレスプラス 中国語』ですが、

私が使ったのは改訂前の『ニューエクスプレス中国語』なので、そっちベースで説明します。

ニューエクスプレス 中国語

ニューエクスプレス 中国語

 

 

ニューエクスプレスプラス 中国語《CD付》

ニューエクスプレスプラス 中国語《CD付》

 

 

こんな人に

  • 忙しい人
  • 中国語入門を1ヶ月以内でしたい人
  • 2冊目の入門書を探している人
  • 瞬間中作文を試したい人

 

メリット

  • 薄い
  • 基礎の基礎を網羅
  • 瞬間中作文ができるレイアウト

 

デメリット

  • 学校の教科書的

 

進行チャート

(序盤)ピンインをCD聞きながら練習

(文法)CDを流しながら本文、文法解説まで読む。1課ずつ。

文法を理解できたら、1文ずつリピーティング

瞬間中作文。和文中訳を口頭でできるようにする

(翌日)前日の課の本文を瞬間中作文する

忙しい人のための入門中国語。

 

中検4級程度の初級文法は網羅していると思います。これだけで基礎固めできる!って性質ではありませんが、2冊目で瞬間中作文に移行できるだけの理解はできるでしょう。

 

解説の詳しさや内容の面白さという点では他の参考書に譲ります。

ほんとに中国語初めてって方はもしかしたら他を探したほうが良いかもしれません。特に発音。

 

ニューエクの最大の長所は薄いこと。参考書って分厚いと、それだけでやり抜くのに時間がかかります。周回がしにくくなり、挫折の原因になります。1冊目で挫折しちゃ元も子もありませんからね。また、語学の基本は周回です。1周に時間かかっちゃいつまでも進歩しません。

 

解説は学校の教科書的です。しかしスピーディに進められる分、つまらなさはカバーされます。

 

本文は左ページに中国語、右ページに日本語というレイアウトで、瞬間中作文ができます。他の参考書には少ない大きなメリットです。

私はすべて通読+瞬間英作文をした後、本文の瞬間中作文を確か15周ほどしました。

文法解説にある文は瞬間中作文がしにくいレイアウトなので、スルーしてOK。

【中国語】【5000字】瞬間中作文系参考書の分量と解説

 

 

私は中国語の勉強は主に「英語上達完全マップ」を中国語に適用して進めていました。

英語上達完全マップ―初級からTOEIC900点レベルまでの効果的勉強法

英語上達完全マップ―初級からTOEIC900点レベルまでの効果的勉強法

 

 

 

特に勉強の中心であり、文法力の根幹になったのは瞬間中作文です。

詳しくは英語上達完全マップの書籍読むかサイトをぐぐってください。

 

この勉強法を採用する点で一番忘れちゃいけないのは

文法を頭では理解している

ことが前提だということです。

 

だから、この手のテキストに文法解説の丁寧さを求めてはいけません。

 

章のはじめに簡単な解説が書いてあったりしますが、それを見て「ああそれそれ」と思えなければ、他の文法書に目を通したほうが良いです。

 

 

英語と中国語の参考書環境

英語上達完全マップの提唱者、森沢洋介さんは自ら瞬間英作文参考書を執筆出版されています。

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)

 

書店でよく平積みされてますね。

 

Amazonで試し読みできるのでちょっと見ていただくと分かると思いますが、中学英語の中でも平易な部類の文が並びます(なお私はashtrayを知りませんでした)。

文法の習得という点で考えればこれは重要です。知らない単語の発音を覚えるのにリソースを割かれている余裕は無いです。

難易度の上昇も緩やかです。続編の『スラスラ』はかなり難しいですが、『どんどん』に近いレベルのものも多く出版されています。

 

1万文を瞬間英作文できる参考書の量もあります。

 

 

それに対し中国語。

 

『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』に最も近いのが『口を鍛える中国語』かと思います。

 

この『口を鍛える中国語』、1冊目に使う参考書としては1章の中で難易度の差が大きかったり、文が長く難しいです。

『どんどん』と最も異なる点は600文の中で1000語を掌握するスタンスです。知らない単語がガンガン出てきます。

ちなみに他の初級瞬間中作文参考書も同様です。長いし知らない言い回し多いです。

 

ということで、瞬間中作文系の参考書は難易度低いものが無いというのが、英語との一番の違いかと思います。

日本語見て「あ、これ分かんねえわ」と思ったらすぐに答えを見て、根気よく音読して口を慣らして……という作業は恐らく英語より大変です。

 

1万文を瞬間中作文するのは、ここ数年で参考書のみでも達成できるようになりました。

中国語も参考書の数多いですね。

カエルライフが分量多いです。その上かなり難しいですが。

 

口を鍛えるシリーズ

所要時間目安ː 60-80時間

分量:各600文

 

中検3級

[CD2枚付]新版 口を鍛える中国語作文-語順習得メソッド【初級編】

[CD2枚付]新版 口を鍛える中国語作文-語順習得メソッド【初級編】

 

 

 中検2級

[CD2枚付]新版 口を鍛える中国語作文-語順習得メソッド【中級編】

[CD2枚付]新版 口を鍛える中国語作文-語順習得メソッド【中級編】

 

 

 中検準1級への橋渡し

[CD2枚付]新版 口を鍛える中国語作文-語順習得メソッド【上級編】

[CD2枚付]新版 口を鍛える中国語作文-語順習得メソッド【上級編】

 

 

 

最もオーソドックスな瞬間中作文本はこれじゃないでしょうか。

 

75課600文、900単語。3冊で1800文、2700単語。

やり遂げるとどのくらいの経験値が手に入るかが、数字で書いてあるのが親切です。

しかしこのシリーズ、言語交換SNSでは中国人から例文がおかしいという声がちらほらあるのが難。私でもわかる文法ミスがあったりします。

 

まあ「通じる」を目標とするならそこまで気にしなくても良いのかなと。

瞬間中作文ができる参考書って貴重ですし。

 

瞬間英作文本より格段に例文が難しいです。1周目はほとんど何も出来なくて当然。さっさと答えを見て1文ずつ暗誦し、ページ全て暗誦し5たら上に戻って1から8まで通して日本語見ながら暗誦です。

 

75課あるのをを3分割して進めました。25課を1パート。

1パート5周したら次のパートに進み、50-75課(3パート目)まで終わったら1-75課を通して瞬間中作文。

パートごとにやるのが5周+1冊通してやるのが5周(だったと思う)。最終的には10周ほどです。

  

ちなみに私が使ったのは旧版です。旧版の出版社、倒産しちゃったんですよね。

一時的に絶版になっていたのですが、上級編まで無事再版されて良かったです。

 

精選文例集シリーズ

所要時間目安:40-50時間

分量:基本文例集 約630文、重要文例集 345文

 

中検3級

精選 中国語基本文例集[第2版]

精選 中国語基本文例集[第2版]

 

『口を鍛える』と比べてあんまり知られてないんでしょうか?書店でもあんまり見ない気がします。

その中身は中検の作題者が作った瞬間中作文向き参考書。中検3級向きとあります。

非常に中検らしいというか、教科書的というか、オーソドックスofオーソドックスな例文が630ほど並びます。

 

部分的に長い文もあり難易度が高かったりしましたが、おおよそ口を鍛える初級と同じような難易度かなと思います。文法が不自然とかも無いですし、オススメです。

書店になければAmazonで買いましょう。

 

中検2級への橋渡し

CD付 精選 中国語重要文例集 第2版

CD付 精選 中国語重要文例集 第2版

 

 

少ない分量ですが、複文や副詞、補語の使い方が網羅されています。中検2級はやや語彙力勝負にもなってくるので、これだけだとまだ足りないように思います。

多聴や過去問、『口を鍛える中国語 中級編』やなんかと合わせましょう。

 

多聴してると意外と複文も耳にするなーと思いますよ。

 

口が覚える中国語

所要時間目安:80時間

分量:600文

 

中検2級への橋渡し

CD2枚付 改訂版 口が覚える中国語 スピーキング体得トレーニング

CD2枚付 改訂版 口が覚える中国語 スピーキング体得トレーニング

 

私は93時間かかりました。口を鍛えるより多く周回したのだと思います。

 

中国語モデルの電子辞書にも収録されています。

 

本は3章立てで、1章2章は中検3級レベル、3章は3級2級の複文対策といったところ。

不自然な文もないと思われます。

難しい語彙はヒントで補えるので負担が少ないです。

精選文例集シリーズ並みに教科書的な文が並ぶので、面白くはないのが欠点です。

 

カエルライフシリーズ

所要時間目安:緑→50時間 それ以降→150時間

分量:緑→571文 青→1004文 黄→976文 桃→約1000文 白→約850文

中検4-3級

ビジュアル中国語・文法講座&例文ドリル (1)基本の表現編

ビジュアル中国語・文法講座&例文ドリル (1)基本の表現編

 

 

中検2級

ビジュアル中国語・文法講座&例文ドリル (2)一歩進んだ表現編

ビジュアル中国語・文法講座&例文ドリル (2)一歩進んだ表現編

 

  

中検2級

ビジュアル中国語・文法講座&例文ドリル (3)補語編

ビジュアル中国語・文法講座&例文ドリル (3)補語編

 

  

中検2級

ビジュアル中国語・文法講座&例文ドリル (4)重要構文編

ビジュアル中国語・文法講座&例文ドリル (4)重要構文編

 

 

中検準1級への橋渡し

ビジュアル中国語・文法講座&例文ドリル (5)複文編

ビジュアル中国語・文法講座&例文ドリル (5)複文編

 

 

分量も丁寧さも難易度もトップクラスのカエルライフシリーズ。

日本語が一部やや違和感ありますが、大きな支障はないでしょう。

 

難しい語彙や長い文も多く、瞬間中作文には難しすぎると感じます。

日本語でしゃべるの苦手な人だと、「こんなん日本語でもすぐには言えねーよ」と思うかもしれません。私は思いました。

口が慣れるのに結構な時間がかかります。

 

しかし分量をやるにはこれ以上のものはないとも思います。

いくら中国語とはいえ教材数は英語の足元にも及ばないわけで、瞬間作文を軸にアウトプットの練習を進める場合、あまり教材を選んではいられません。

 

これも教材を作成しているのは中国人講師なので、文法的に明らかな違和感がある中国語は無いと考えて良いです。

緑は基本文法の網羅。それ以降は躓きがちな文法事項に絞って集中的に・大量にやるスタンスに見えます。

地味に語順が難しい副詞や、悪名高い各種補語などなど難しい点においても、語感がある程度身に付きますよ。

 

また、カエルライフにはYoutubeチャンネルがあります。

今ではYoutube限定の内容もあり、次の通りです。

動画1本当たり3文以上、動画数57本。180文ほどでしょうか。

 

中検3級レベルでは難しいと思います。慣用句の語彙増強が目的です。

中検準1級などを受験する、または既に合格した方にお勧めです。

動画独特のテンポがあるので、使いやすいように使うのが良いと思います。

 

 

今すぐ覚える音読中国語

所要時間目安: 不明(筆者がこの本の学習を放置しているため)

分量: 300文

恐らく初級の人向けの単語集としての利用を想定された本です。

しかし、左ページに中文、右ページに和文の構成なので、瞬間中作文に使えないこともありません。

60課立てですが、後半の第35課から急に難易度が上がります。

瞬間中作文は、その参考書全ての例文の構造が楽に読み取れることが前提となるトレーニングです。

したがって、この本の最初の方は非常に簡単ではありますが、瞬間中作文系参考書としては中検2級以上に合格した人向きといえます。

 

ちなみに、瞬間中作文をすることを想定していないのか、和文が中文のトリガーとしてあまり機能していません。「この和文はこの中文に対応する」という覚え方になります。

ただしこれはカエルライフにもやや言えます。

 

また、例文に明らかな誤訳が1か所あるので、指摘します。

中国物价很便宜,而且根据统计这几年物价也比较稳定。

中国の物価は非常に安いだけでなく、ここ数年の物価統計と比べてみても比較的安定しています。

        『今すぐ覚える音読中国語(東進ブックス)』ナガセ、pp.250-251

这几年は物价にかかっています。また、根据に「比べる」という意味はありません。「~によると」「~に基づき」と訳すことが多いです。

したがって、

 

中国の物価は安いです。また統計によると、ここ数年の物価も比較的安定しています。

 

このぐらいの訳になるでしょう。

 

色々注意点のあるこの本ですが、瞬間中作文系参考書は貴重でそれだけでも価値があるので、買ってみるのも悪くはないと思います。

強くお勧めはしません。

【留学なし】【9000字】中国語学習歴+使用参考書まとめ(中検準1級取得前後まで)

私の中国語学習歴はちょっと変わっている。

以下に学習歴を書いておくので、検定関係の合格体験記はそれを差し引いて読んだほうが参考になるかと。 

 

あとで整理する。

書評などは分割したいところ。

2年前に書いた部分は敬体になっている。常体に変えるのが面倒なのでそのままにしておく。

 

「入試終了~大学入学まで」からが本題。

 

 

小学生期

何故か小4辺りから紙の漢字辞典を読むのが好きだった。見出し漢字の下に書いてあるアルファベット(=ピンイン)は何だろうと気になっていました。


小6の確か5月頃に、電子辞書にあった旅行会話の中国語に謎の興味を持ち、音声を再生して遊んでいました。
それには中国語文の下にピンインが附記されており、「qってカ行じゃないんだ!」とか「yanってイエンなのか!yangだとヤンに聞こえるから、gは区別のためについてんのかな?」など適当に解釈してました。この頃は中国語の参考書とか買ってなかったですし。

母音eやüが「オ」や「ユ」ではないことや、shとxの区別を知るのはかなり後ですが、ピンインと声調の大体の対応関係はこの時期に覚えました。ピンインを早期に大体覚えたのはかなり大きかったです。


また、この時にあの漢字辞典のアルファベットはピンインなのだと分かりました。珍しい字のピンインを知るのが楽しかったです。挨拶や5W1Hの簡単な疑問文を覚えたのもこの時期だと思います。这是什么?ぐらいは小6の夏には覚えていました。

 

中1〜高1

NHKのまいにち中国語を中1から中3まで聞いていました。ここで小学生の時に掴めなかった、ピンインはそれぞれどう発音するのか?という点をようやくやりました。

 

ただ、発音練習は決してやりませんでした。やろうとしても声が出ませんでした(精神的に)。実際に声を出して練習するようになったのは大学が決まった高3の3月からです。

 

中2の時にこれをめくったりCDを聞いたりしてました。

中国語のスラング表現―映画・ドラマ・音楽が楽しめる! (アスカカルチャー)

中国語のスラング表現―映画・ドラマ・音楽が楽しめる! (アスカカルチャー)

 

とらばーゆって単語、私は年代的に耳慣れないのですが、中国語の跳槽はかなり見かける気が。見ての通り流行語スラングの本なので、今だともう時代遅れになってる語も多そうです。

CDの読み上げ、結構容赦のないスピードですよ。

 

IPAをちょっと覚えました。 

日本語音声学入門

日本語音声学入門

 

この本が見やすいです。確か1章分IPA(国際音声記号)に費やされています。

日本語音声学に興味はなくとも、IPAを覚えておくと様々な言語の発音を知るのに役立ちます。中国語学習者の場合、どのピンインがどのIPAに相当するか見ておくと、かなり理屈では発音を理解できるようになると思います。どんな舌の位置か、どういう唇の動きかを押さえやすくなるのは大きいです。

 

例を挙げます。

ピンインanとangの母音部分「a」に注目します。

この2つの聞き分けは母音の音色で行われていると思われます。

 

anの「a」はIPAでは[a]、angの「a」はIPAでは[ɑ]と書きます。

どっちも「あ」っぽい音です。

 

IPAの[a]には「非円唇・前舌・広母音」という名前が、

IPAの[ɑ]には「非円唇・後舌・広母音」という名前がついています。

「非円唇~~~広母音」は「あ」っぽい音だと思っといてください。

[a]と[ɑ]の違いは「前舌」か「後舌」かですね。舌の位置だけ変えれば中国語では違う音になるわけです。

 

舌の位置が前にあるか後ろにあるかってちょっとわかりづらいですが、

舌の側面が上奥歯にくっつけられるのが「前舌」、

くっつけられない程度に歯から離すのが「後舌」です。

「an」の音のほうが平べったくて明るい感じがしませんか?

 

ここまでわかったら、音声聞きながら真似するのも併せ練習あるのみです。

 

入試終了〜大学入学まで

国立受験の結果を待たずして中文専攻に行くことは決まっていました。

中国語をやりたくて順当に中文に行けたのは幸運だったと思います。

 

そこで、2015年3月からさっそく中国語の勉強を始めました。

自信を持って真面目に始めたと言えるのはここからです。

 

入試で勉強のリズムが出来ていたので、それを崩したくなかったのもあります。中学入試の終わりの時に、受験終了から入学までの間に勉強しなくなると、勉強の建て直しが効かなくなることを経験として知ったからです。

 

また、受験期の英語の勉強は「英語上達完全マップ」をやや参考にしていましたが、1年半ではたかが知れたものでした。

そこで初級からのスタートである中国語でこの学習法を試したらどうなるか?と思いました。今から振り返るとこれのコンセプトはトレーニングです。

文法書も通読したのですが、通読してもどうしようもない部分はやはりあります。

 

まず、中学の時に買ってあった『ニューエクスプレス 中国語』をやりました。

期間は2015年3月の10時間。

真面目に文法をやっていなかった私は中国語文法の全体像を知りませんでした。本の選定理由は家にあったからというものなのですが、結果的には中々良いものだったと思います。

 

中検4級程度の初級文法は網羅していると思います。

これだけで基礎固めできる!という性質ではありませんが、2冊目で瞬間中作文に移行できるだけの理解はできるでしょう。

解説の詳しさや内容の面白さという点では他の参考書に譲ります。ほんとに中国語初めてって方はもしかしたら他を探したほうが良いかもしれません。

ニューエクの最大の長所は薄いこと。参考書って分厚いだけでやり抜くのに時間がかかり、周回が効きにくくなります。1冊目で挫折しちゃ元も子もありませんからね。

本文は左ページに中国語、右ページに日本語というレイアウトで、瞬間中作文ができます。すべてやり終わったら本文の瞬間中作文を確か15周?ほどしました。

用済みになったら中国語が2外の友達にあげました。

ニューエクスプレス 中国語

ニューエクスプレス 中国語

 

 

3月中にニューエクが終わり、この『口を鍛える中国語作文 初級編』に移行しました。

期間は2015年3月から6月9日の63時間。

 

これもニューエクと一緒に友達にあげました。

[CD2枚付]新版 口を鍛える中国語作文-語順習得メソッド【初級編】

[CD2枚付]新版 口を鍛える中国語作文-語順習得メソッド【初級編】

 

 

今までの学習歴+ニューエク周回+口を鍛える中国語初級途中までという状態で入学しました。結果、親に中国語ネイティブがいない人間としてはとても早いスタートダッシュを切れました。

 

大学1年生

必修中国語は4コマ、教科書は『一歩一歩学漢語』。

確か第2外国語用だったと思うのですが、上下冊に分かれているのは珍しいですね。

中文専攻だからといってそこまで難しいというわけではなく、むしろ学習進度は法学部に先を越されていました。法学部が複文やってる時に、こっちは了が出てなかった。了の初出は後期1回目でした。専攻しっかりしろ。

教科書なので解説は不親切です。文法事項は中検3級レベルまで網羅されていました。教授も1年で中検3級が目標と仰っていました。

2年生終わりに教科書を引き取ってるサークルに渡しました。

一歩一歩学漢語〈上冊〉

一歩一歩学漢語〈上冊〉

 

 

一歩一歩学漢語〈下冊〉

一歩一歩学漢語〈下冊〉

 

中国語未修者の発音を聞いて、自分は外れ値的に発音が良いと察しました。中高の英語の授業にも言えると思いますが、発音が良いと何故か最初の頃笑いが起きるんですよね。

 

15年5月26日から9月上旬にかけて『精選 中国語基本文例集』をやりました。40時間。

 

精選 中国語基本文例集[第2版]

精選 中国語基本文例集[第2版]

 

 

『精選中国語基本文例集』と確か同時に買ったのがこの『Why?にこたえるはじめての中国語の文法書』、通称Why?です。大学受験英語における『Forest』にあたります。

 

Why?にこたえるはじめての中国語の文法書

Why?にこたえるはじめての中国語の文法書

 

瞬間中作文をする上で知らない文法事項にぶち当たったら一回これを引いて確認していました。逆に言うとそれだけなのであんまり使い込んだ感はありません。問題は使い勝手が悪いですし、スルーでOK。

ただし、元々の瞬間英作文は「知っている文法を体に刷り込ませ、アウトプットができるようになる」練習なので、これを通読してからでも良いかもしれません。

 

 

6月に中検3級を受験し、合格しました。リスニング95、筆記92。

直接の対策は過去問のみです。80点台相当を安定して出していましたが、難化回だけギリギリか落ちた点だったような気がします。リスニングは1.1倍速で解いてました。

中検3級問題集2015年版: 第82回~第84回

中検3級問題集2015年版: 第82回~第84回

 

 

中検3級に合格してから、大学で中検3級対策の授業を取りました。中検3級に合格していると自動的に最高の成績がつく授業でした。楽をしました。

教科書はこれです。普通の検定対策の参考書です。

レーニングブックよりはこっちかな?

中検3級練習帳

中検3級練習帳

 

 

 

『精選 中国語基本文例集』が終わったら、電子辞書にある『口が覚える中国語』の旧版をやりました。電子辞書はCASIOのEX-word DATAPLUS9(XD-K7300)です。

15年9月から16年1月の93時間。手間取ってますね。

CD2枚付 改訂版 口が覚える中国語 スピーキング体得トレーニング

CD2枚付 改訂版 口が覚える中国語 スピーキング体得トレーニング

 

 

カシオ 電子辞書 エクスワード 中国語モデル XD-K7300WE ホワイト

カシオ 電子辞書 エクスワード 中国語モデル XD-K7300WE ホワイト

 

 

本買う金をケチったので電子辞書の付録でやりましたが、 たぶん書籍のほうがやりやすいですね。

というのも、音声を使いながらでしか進めることができないからです。

CD使わずにやりたいのに、勝手にCDが流れてくる感じ。

 

一応工夫していくらか進めやすく、高速化することはできます。

 

音声の速度は最高速にしておきます。ヒントまで読まれたら左の停止ボタンで停止します。押さないと、下手したら日本語を読む前に答えが表示されてしまいます。


f:id:Siu2A:20190329130518j:image

ちょっと考えて中国語読んでみたらor分からなかったら再生して答えを出します。

停止して口が慣れるまで読みます。これの繰り返しです。

 


f:id:Siu2A:20190329130538j:image

周回を重ねて慣れてきたら、答えが出てくるまで待ってると時間の無駄になってきます。

日本語が出てきたら停止せずに中国語を読み、読んだら「次へ」を押して答えを表示させます。

 

 

『口が覚える』の後は『精選 中国語重要文例集』に取り掛かりました。

15年12月〜16年3月の44時間。

CD付 精選 中国語重要文例集 第2版

CD付 精選 中国語重要文例集 第2版

 

 

 

『精選 中国語重要文例集』とそんなにレベルが変わらないのがこれです。ちょっと上かもしれませんが、大差はないはず。

期間は16/2-16/7の78時間。中検2級のために1ヶ月で終わらせようとしましたが全然無理でした。

[CD2枚付]新版 口を鍛える中国語作文-語順習得メソッド【中級編】

[CD2枚付]新版 口を鍛える中国語作文-語順習得メソッド【中級編】

 

精選重要文例集と同じく複文や把構文をカバーしているので、後半までたどり着けばかなり力になります。単語900語が収録されている単語帳代わりになるのも美味しいですね。

 

中検2級の直接の対策は過去問6回分のみです。なぜ古いやつを買ったかというとBOOKOFFに売ってたからです。

中検研究会の2010年版は超難化回が収録されています。準1級で聞かれる語彙がガンガン問われ、何もわかりませんでした。

中検2級問題集〈2010年版〉

中検2級問題集〈2010年版〉

 
中検2級試験問題 解答と解説 (第80・81・82回)

中検2級試験問題 解答と解説 (第80・81・82回)

 

 

 

大学2年生

 

取れる中国語の授業の数が格段に増えました。週11コマ中国語だった気がします。

教科書全般的に独学では使いづらくて、確か教科書を回収しているサークルに引き取ってもらいました。

 

必修2コマは『漢語口語速成・入門篇下冊』と『ことばのふしぎ』の2冊。

漢語口語速成・入門篇(第2版)(日語注釈本)下冊(中国語) (対外漢語短期強化系列教材)

漢語口語速成・入門篇(第2版)(日語注釈本)下冊(中国語) (対外漢語短期強化系列教材)

 

『漢語口語速成』は一応スピーキング教材みたいです。現地のテキストということで、不自然な文がないのは安心。解説の日本語が不自然ですがまぁどうにかなるでしょう。

でも独学なら別に使わなくて良いと思いました。いちいち台詞が長いんですよね。テキストの都合上仕方ないのですが、話し言葉を書き言葉に起こしました感がすごいです。文法の掌握なら中作文した方が便利ですし。

付録のDVDは、欧米人の中国語が明らかに吹き替えで面白いです。

 

ことばのふしぎ

ことばのふしぎ

 

大学の第2外国語教科書。CDないのでほんとに独学させる気がない。

日常生活の中国語を観察して気づいたことを書き綴っている……って感じだったかな?確か外国語向きに書かれた文章ではなく、生の中国語だったと思います。

だから平均的な2外教科書より分量もあり、語彙も随分難易度が高いです。中検3級だと恐らく苦戦するレベル。私も当時既に2級取ってましたが、誤読した文がありました。単語も調べまくってました。

重要的是尊重大伙说话的习惯と请慢走だけ未だに覚えてます。

 

 選択必修のリーディング教科書。2外で使う人もいるでしょうか。

時事中国語の教科書 2016

時事中国語の教科書 2016

 

毎年改定されて内容が変わっている。神保町でも見かける。

やはり解説が乏しく独学には向かないが、最近の中国事情の勉強にはなる。

一応数少ない中国語の報道文に近いものを見られるので、報道文を読む練習をしたい人はどうぞ。

 

「留学」の名を冠したスピーキングの授業の教科書。

これも本来は2年生の2外教科書ですね。

知っておきたい中国事情

知っておきたい中国事情

 

これは前2つの2外教科書よりだいぶ簡単です。会話形式ではなく文章で、学習者向きの書き下ろしです。

本文の難易度はちょうど中検3級の長文程度でしょうか。

 

専攻で最も初級の中国語作文の教科書はこの『初級から中級へ 中国語作文』でした。

大きな書店でも見かけるような?

初級から中級へ 中国語作文

初級から中級へ 中国語作文

 

なぜか単語並べ替えや誤文訂正が中作文問題の後にあります。

中作文だけやっても良いでしょう。

中作文問題は1章あたり20題、易→難の順に並んでいます。

結構難しいです。初級の人が中級になるために使うというよりも、中級の人が初級文法をもっと熟練度高く使いこなせるようになりたいときどうぞ。

準1級持ってても知らない語彙あるかもしれないです。

 

この本自体は量こなせるので悪くないのですが、

作文は瞬間中作文で手一杯ですし十分だったので、2年が終了した時に教科書を回収している学生団体に引き取ってもらいました。

 

最もレベルの高い中国語作文の授業で使った教科書は『チャイニーズライティング』でした。絶版らしい?

 

チャイニーズライティング―これ1冊で中国語常用単語と、文法から作文まで

チャイニーズライティング―これ1冊で中国語常用単語と、文法から作文まで

 

 

ビジネスメールや様々な挨拶、その他長めの和訳が多いです。

難しいです。中検2級レベルは前提です。

 

16年7月から17年1月の6ヶ月44時間で『ビジュアル中国語 基本の表現編』に手をつけました。

ビジュアル中国語・文法講座&例文ドリル (1)基本の表現編

ビジュアル中国語・文法講座&例文ドリル (1)基本の表現編

 

カエルライフは中国の先生執筆ということで、例文の質はある程度信頼できます。

また、文法解説も丁寧です。教科書代わりに使えます。

 

アウトプットの練習に使うとなると、カエルライフは難易度の高いシリーズです。これは中検4-3級向きとあります。しかし実際は文法事項が4-3級なだけで、中々に長い文や知らない語彙があったり……

瞬間中作文の練習としては、2級以上の人も難しいと感じる文があると思います。

 

17年1月から17年10月の127時間でやりました。

ビジュアル中国語・文法講座&例文ドリル (2)一歩進んだ表現編

ビジュアル中国語・文法講座&例文ドリル (2)一歩進んだ表現編

 

緑から大きく難易度が上がります。日本語でも喋るのが苦手な方は「こんなん日本語でも喋れねーよ!!!」と思うかもしれません。私は思いました。

 

副詞の用法とかは色んな参考書でも流されがちですが、これは複数の章を割いてガッチリ練習します。青カエルライフの一番の特徴です。

 

検定対策に使った参考書は別記事で。

 

中検準1級取得以降

17年10月から21年1月までで『ビジュアル中国語 補語編』をやった。計127時間11分。

何故18年に終わらなかったのかは忘れた。

19年以降は大学4年生と修士であり、これをやっている余裕はとてもなかった。

補語表現はその補語が表すコアの意味を量をこなすことで掴むのも大事だが、一方でお決まりの表現があるのもまた事実。

カエルライフは定型表現が豊富だった。

 

2020年9月

www.amazon.co.jp

 

完全に就職のために買った。時間は20年9月の1週間、12時間54分。

この本はAmazonではずっと取り扱いがない。東方書店ウェブストアから買おう。

上級向け×報道文×翻訳ではおそらく唯一の本。1か所に誤訳を見つけてしまったが、これを除けばおすすめ。

 

ちなみに『論説体中国語』はシリーズ化されている。何を隠そう、『時事中国語の教科書』と著者が同じ。

三潴正道氏は人民日報を毎日読んでいるので、教材の題材も人民日報ということである。

 

21年1月~

瞬間中作文系、計300文。

日本語文に誤訳がある箇所がある。他の所も中国語を言うためのトリガーとしてはよろしくはない印象。

しかし瞬間中作文系の参考書は貴重なので、それだけでも買う価値はあると思う。カエルライフの青レベルを楽に作文できる人向け。後半のレベル的に。

修論を書き上げた後の2か月ほどやっていたが、周回しきる前に放置してしまっている……

やらなかったこと

ディクテーション(听写)。

性に合わないので、自主的にはやりませんでした。中検準1級のリスニングにディクテーションがあるので、その対策のみ。あと大学の初級中国語の授業で中検3級レベルのものはやっていましたが。

 

だって時間かかる。1回の放送につき、1文中の数単語ってペースじゃどうにも遅いです。こんなに何度も何度も聞いて字書くのは、上達している実感がありませんでした。

 

ネイティブと対面で会話する。

文字チャットしかやりませんでした。理由は私の語学学習上よろしくない考え方によりいます。別記事で述べます。

【中国語学習】おすすめラジオアプリ

あくまでも多聴をするって観点だけで見るならば、

ラジオ>テレビ

トークショー>ドラマ

だと思う。

 

中国語の場合テレビだと字幕がある。

初中級者には悪くないが、一方でほとんどリーディングの訓練になっちゃうってのも否めない。

 

あとラジオアプリのほうが細かい点で便利。テレビに比べ通信量を食わないから、出先で歩きながら電車乗りながらとか聞きやすい。またラジオは音声のみの媒体だから、映像が無くても楽しめるように作られている……と思う。

 

フィクションに興味が無くて映像作品全般すぐ飽きる人にもおすすめ。

 

中検3級に安定して合格できるのが文法クリアの基準、つまりある程度精読精聴から離れられるタイミング。

きれいに読まれた音声だけでなく、きれいに読む訓練をされていない人が普通に話す声に慣れる練習をするのも、ここからじゃないかな。

 

ドラマや映画など、映像作品の台詞は所詮作られたものなんだ。スピーキング用の教科書も同じ。

やはり自然な会話とは大きく違う。絶対言い間違えないから言い直しもないし、長く喋るし、「えっとーー」とか言い淀みないし、相槌も少ないし、芝居がかりすぎだ(てか芝居だし)。そこら辺の間の取り方もスピーキング能力に含まれると思うのね。

 

会話形式のトークショーはそこに優れる。実際の会話なわけだから。語彙力文法力は意識しないと増えない。でも会話の間の取り方は聞いてるだけでもかなり体得できるはず。

スピーキングは文法崩しても伝わるのは確かだが、喋りとしてどの文法が崩してもよくてどこが崩れたら不自然とかあるよね。崩して良い所と悪い所の境目もトークショー多聴で探ることになる。

 

だから外国語環境にいない場合、トークショー多聴はレベルアップの大きな助けになるはず。

 

CRadio(龙卷风收音机)

CRadio
CRadio
開発元:jin gong
無料
posted withアプリーチ

リアルタイムのラジオアプリ。オススメ。

15年12月あたりからお世話になっている。

 

中国全土のラジオが聴けるが、繋がりやすい局と繋がらない局がある。私が最近試した中では、北京、上海、重慶、無錫のラジオは比較的繋がりやすい。

意外と台湾が繋がりにくく、台湾の中国語やりたい人にはちょっと不便かも。

 

語学力だけを考えるならば、視聴者が電話をかけて参加する形式のトークショーを探すと良いだろう。意識的に探すというより、聞いてて偶然見つけたら局の名前だけ何となく覚えとく程度。

司会者は綺麗な標準語だ。実際街中で話される中国語は視聴者が話すものが近い。

電話の音声は音が悪くて聞きづらいが、聞き取れるところだけでも聞き取ってみるといい。

 

中国以外のラジオも聞ける。聴けるものは音楽番組が多いが。

オーストリアのラジオはけっこうドイツ語しゃべっているから、ドイツ語学習者の方々、どうだろうか。

英語圏ニュージーランドなんかは繋がった。華人用の中国語放送「WTV News」もあったり。

 蜻蜓FM

蜻蜓FM(全球电台收音機)
蜻蜓FM(全球电台收音機)
開発元:Shanghai MarkPhone Culture Media Co., Ltd.
無料
posted withアプリーチ

 

ラジオアプリ。一応生放送も繋がるが、CRadioよりちょっと不便。

タイムシフト中心に使おう。CRadioはタイムシフトできないからね。

 

タイムシフト中心に使えることの利点は、狙った番組が聴けること。時間を選ばず関心のある番組を聞きやすい。あとは個人でやってる番組もある。

自分の関心のある分野の情報を外国語で積極的に収集してみよう。言語を道具としてみるならば、これができれば言語を道具として使う第一歩となる。楽しい。

 

欠点は有料の番組が多いこと。まあこれはしゃーない。

無料で聞ける番組も充分にある。

 

トークショーではないが、子ども向けの番組がけっこう聞ける。子ども向けでも語彙レベルは高く感じる。ニュースよりは低い。

自分けっこう中国語出来るようになったんじゃね?と思ったら、子ども向けの番組を聴いて幻想を打ち砕くのに有用。