【留学なし】中検準1級1次合格(2016年度)
だいぶ前ですが、中検準1級に留学経験なしで合格しましたよという話。
2016年度第3回です。
留学経験が必要と言われがちな準1級ですが、要するに語彙力勝負の世界なのであまり関係ないよと言いたいです。
中訳問題は、自然な訳出のためにどれだけ多読したかも勝負です。
点数
この記事は1次の対策について書きますが、点数は1,2次ともに公開しておきます。
リスニングの大問1は40点取れた気がしていませんでした。1問目も2問目も理解度はいまいちで、もう2問落としてもおかしくなかったです。偶然に助けられました。
何もやっていない和訳が、恐らく少爷公主の訳しか引かれていないのが驚きです。和訳の授業が厳しかったので鍛えられていたのでしょうか?
今受けても受かるか怪しいです。
過去問解いてても客観式問題に関しては75%安定していませんでしたし。
試験対策
1次試験は2017年3月26日。2016年9月に対策を始めました。
大学受験の英語のおかげで、自分がどのくらいの期間でどのくらいの成果を出せるか検討がついていたこと、英語学習サイトを回ってどのくらいの勉強時間でどのくらいの成果を出している人がいるかを見ていたことが、対策を早く始めた要因です。
真面目に対策したのは筆記の大問2,3,5だけです。1は対策しようがありませんし、和訳は優先度が低かったです。
リスニングは買った過去問11回分のみ解いて終わりでした。音読などはしていません。
リスニング対策
中検のリスニングに関しては、リスニングの体をした語彙力試験だと思っています。
大問2のディクテーションでは露骨に成語や文章語的表現を狙ってきます。
大問1ではまだ情報処理能力が問われるかもしれませんが、キーになる語について本文と選択肢で言い換えがされることがあるので、語彙力はこっちでも重要でしょう。
よって、リスニングの対策は中検のナレーターに耳を慣らすのと、メモの取り方を練習するのと、ディクテーション問題に手を慣らす以上の意味合いはありませんでした。ディクテーション自体はそこまで言うほど難しくないと思いました。
筆記の大問2,3の対策をすれば、リスニングの点数もある程度一緒についてくると思います。
過去問を解く際には、スピーカーから再生し、またwalkmanに取り込む際音源の音質は最低(32kbps)にしていました。本番の音声は聞き取りづらいのでなるべく環境を近づけようとしましたが、本番には敵いませんでした。
筆記対策
『ネイティブがよく使う中国語表現』(語研)
を試験までに13周しました。
しかし500語しか載っていない上、日本人なら字面から意味が分かってしまうものも多く載っています。こういうものは大問2,3では出にくいため、試験対策のことだけ考えるならばやや不足ですし、無駄も多いかなと思いました。
私は改定前を使いました。理由は簡単、bookoffで200円で売ってたからです。
以下使わなかったもの。
定番キクタン。単語帳は嫌いですし、『ネイティブがよく使う中国語表現』や過去問もあったので手は出しませんでした。
上級編は周回しようとするとかなりの分量です。ただ生の中国語読んでるとよく出てくる単語が多いです。なんだかんだ重要ですが、多読でどうにかなりそうな感じでもありました。
- 作者: 内田慶市,沈国威,氷野善寛,紅粉芳惠,奥村佳代子,岡本悠馬,関西大学中国語教材研究会
- 出版社/メーカー: アルク
- 発売日: 2013/03/25
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定番キクタン2冊目。
ここに乗っているのも出題されたりします。『ネイティブがよく使う中国語表現』とはお好みで。
過去問が多く手に入らない環境ならば以下をやることになると思います。
辞書みたいです。私は過去問で手一杯なのと、分厚い参考書を終わらせた試しがないのでやりませんでした。
合格奪取! 中国語検定準1級・1級トレーニングブック 一次筆記問題編
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11月下旬からは、過去問を和訳以外片っ端からやりました。
何故11月下旬からかは後述します。
試験対策においては、たとえ途中で形式が変わろうが模試が過去問に勝ることは無い(古い過去問>最新の模試)という信条があるので、過去問を偏執狂のようにやりました。
第70-75回、第82-87回の過去問は自分で買った他、大学に第46回からの古い過去問が置いてあったので、問題形式や難易度の違いは気にせず借りて第90回までの全ての回をやりました。
1級の一部の回にも手を出しました。
もっとも、過去問が無ければ赤いトレーニングブックをやったかもしれません。しかし過去問が手に入る環境下でトレーニングブックをやる余裕はとてもありませんでした。
大問2,3。
知らない設問の単語は片っ端からルーズリーフに書き付けて自作単語帳を作りました。重複も含め、合わせて延べ300語以上になりました。
問題の正解以外の単語は書きませんでした。本当は書いた方が良いのですが、書いたら書いたで単語帳が1000語を超え、覚えきれないのが見えていました。
単語帳の形式は
見出し語(必要ならピンイン)-和訳-例文(過去問の設問)
です。例文では見出し語の部分に線を引っ張りました。
ちなみにこの単語帳を作る作業だけで2ヶ月掛かりました。面倒だと思う方、時間に余裕の無い方は素直に市販の参考書で覚えることを強く推奨します……
2月に第46回〜第90回までの全ての単語と一部1級の単語を収録し終えました。前半150語については13周しましたが、後半150語は確か2周しか出来なかったのであんまり覚えていません。語彙力に関してはこの状態で本番でした。
大問5に関しては、
大学では中国語作文の授業を取っていました。履修者が5人と少なく、教科書の問題を個人的に添削するという形式で進めていました。大学の授業が1月までなので、作文の授業を利用して添削を受け切りたいと思いました。
教科書を私は11月下旬に早々に終わらし、時間を持て余しました。そこで検定の添削をして頂こうと思い、過去問を急いで解き始めました。
最終的に約2ヶ月間で、第46回〜第90回の準1級はとある小問1問を除いて全て、1級も8割方添削して頂きました(感謝です)。間違えやすい文法事項が明らかになったり、先生が適切な成語を提示してくれたりして下さいました。
覚えたばかりの成語をドヤ顔で使ったら悉く赤を入れられるとかそういうことばかりでした。笑
当時の必修中国語の先生の一人が準1級の過去問の解説部分を書いている先生だったので、和訳の添削を頂ければベストだったのですが……和訳を解く時間は語彙力対策に持って行かれました。