スピーキング授業と実践が繋がらない?
表題は自己紹介。
解決法は分からない。
会話の授業ではめっちゃ喋れるけど、実践では口を開けない人
というのはいると思う。私のことなのだが。
何故そうなるかは分かる。
- 授業では
教室というのは保護された場だ。
語学力不足によって何か失礼なことを言ったり、誤解を与えるような表現をしたりしても、先生はその真意を聞き返す。
安心して間違えられる場。
- 実践の場では
これは初級ならば却ってやりやすいだろう。初級の人は明らかに表現もリスニングもレベルが低いことが分かる。相手が学習者を「外国人」と認定し、配慮してくれる可能性も高い。失礼な表現をしても微笑ましいものである。
中級以上が問題。ある程度上手くなってくると「外国人」扱いも薄くなってくる。
例えば、一見日本語ペラペラの外国人による失礼な表現には、イラッと来る人が多いのではないか。
ここで「意図しないor気づいていないミスではないか?」と疑える人なら良いが、自然とそう思えるのは言語に何らかの関心がある人が中心となるだろう。
……となると、重大な誤解がそのままになることがある。または継続した関係を持つ場合は小さな誤解が重なることも。
悪い場合はそれで関係が破綻するだろう。
誤解そのものは母語でコミュニケーションしていてもあることだが、後から習得した言語はそのリスクが大きい。
私はそのリスクを背負う気がなかった。教室と実践では訳が違う。
かくして、日本語を勉強したことのある人には一貫して日本語で喋る奴となった。