無色的紅色

中文系だった。中国語関係。

ADHD+ASDの新卒就活【即戦力級の語学資格付き】

昨年は中検準1級とHSK6級を引っ提げて新卒就活をやっていた。

どうなったか?資格所持が嘘のような惨敗である。意味がない。

ちなみにこの時点では発達障害の診断は下っていない。ASDみはあると薄々思っていたが、ADHDだとは全く思っていなかった。

 

  • 結果…1勝41敗(2020年11月下旬に就活終了)
  • >内訳…ES落ち31社、1次面接落ち9社、2次面接落ち1社、内定1社 
  • 学歴…文学修士。大学のランクは別記事参照。浪人なし
  • 業界…IT、翻訳、(コンサル)
  • チーム経験…合唱系部活1年、合唱系スタートアップサークル3年
  • バイト…個人塾講師、週1回、5年目

 

 

IT業界に関しては、

HSK6級受かったら手当出るとか、

中国語圏に本社or支社があるとか、

大手かつ中国進出してるとか、

 

そのような会社を受けてきたが、全然駄目だった。

ミーティングはちゃんと通訳を介するケースが多く、

たとえ中国や台湾に本社がある会社でも、中国語力は皆無でOK。中国語人材はお呼びでない。

 

 

翻訳業界はどうかというと、

 

翻訳者は新卒正社員就活においては殆ど求人が無い。

正社員は翻訳コーディネーターっていう、翻訳依頼者と翻訳者の仲介の職種が多い。

英語力はライティング力が活かせるが他の言語はお呼びでない。

それよりもマルチタスク能力の鬼ですとアピールできるかの方が重要。

 

駄目元で中途のゲーム翻訳職を受けてみたが、

予想通り書類でアウトだった。

 

そんなもので、翻訳業界でエントリーできた所は全部ESで落ちた。

 

新卒就活は語学力そのものがあまり重要でないことが多い。

「スキルとして何ができるか?」はあんまり深堀されないのよね。転職はむしろそっちの方が大事だけど。

新卒では内定を出して辞退されないかと、性格や経験からくる適性があるかの方が明らかに重視されている。

 

チームの運営方面に携わった経験を喋れる方が圧倒的に強い。

例えば合唱団だと、「歌の技術を磨くのを頑張りました」でなく、

「外の人間と交渉ごとをしてました」「演奏会の計画しました」の方が受ける率が高い。

 

中国語人材というと中国語圏の留学生の方が強いので、単純にその点でも厳しい。

 

 

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以上のことは就活中に書き記していたこと。

(当時の文章からやや改編した箇所はあるが)

 

何とか内定1社を頂き、社会人1年目となった4ヶ月後、発達障害の診断が下った。

精神科の主治医いわく、「話し方と筆跡がADHD」とのことだった。

精神科とはいえ、診断にあたり何も人間を特殊な見方で見ているわけではない。精神医学の知見というレンズは通すが。

 

ということであれば、1次面接で9連敗した理由に推測がつく。

志望理由は関係なく、第一印象が発達障害だったということであろう。

1次面接は一般的に減点方式で「基準に満たない者を落とす」もの。違和感を持たれればその時点で祈られてしまう。

 

落ちた1次面接は全て個人面接だった。

集団面接は堂々と演説できれば行ける面があるが、個人面接は対話。会話のキャッチボールをする中で違和感をどうしても持たれる。

さらに経験をヒアリングしていくと、もうそれが答え合わせ。組織の運営に興味がない。

目を引く語学資格は、面接での違和感に上塗りされる。資格の意味がない。

 

しかし未だにES落ちが大半である理由が分からない。

大学のキャリアセンターには一応見てもらっていたが…… 内容そのものに問題はなくても、文体に違和感があるとかなのだろうか。

文系修士だったことは少なくとも原因の一つではあるだろうが、30社もESで落とされるほどか?

 

唯一内定を頂いた所の勝因は、入ってから確信を得た。

ある程度の教養と技術は前提の上で、掘り下げて一つのことに打ち込めるかどうかが重要。

これまで受けてきた会社とは訳が違った。

 

月並みな感想だが、

適性のある所を見つけ出せるか、あるいは自分で作り出せるかどうかが本当に重要。

しかしそれが難しい。

非常な内省と、内省から得たことを活かし行動に移すこと。これを並み以上に行う必要があるのが発達障害の職探しなのかと思った。正解はない。