無色的紅色

中文系だった。中国語関係。

【院試体験記】中央/文学研究科/中文

中大・中国言語文化の修士院試。

読んでいただければ分かるが、私はここの学部出身で内部受験だった。現・当代文学分野はなかなか学習資料が乏しいので、外部受験の方は大変だろうと思う。

 

全研究科で、入試の結果が入学後の給付奨学金の選考に影響する。

志望度高い場合は頑張ろう。

 

勉強期間

1/29に試験だったのだが、本格的に対策を始めたのは12/12に卒論を提出した後。

1ヶ月あるかないか。

 

大問1の長い用語説明の対策に、中大対策の全ての時間を費やした。小論文と中国語はノー勉だった。

 

過去問は、6月に入試説明会ついでに手に入れていた。文学部全専攻ぶんある。けっこう重い。

 

どう勉強した?

筆記編

まず用語説明問題の小問を紙に書き出し、過去問以外に予想される用語もメモした。予想は過去問の語から連想される語と、授業レジュメで登場しているがまだ出題歴が無い語。朱徳熙という文法研究者が出題されてるから、呂叔湘も出るかな?という具合。
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大問1の12問は大きく分けて中国語学、古典文学、現代〜当代中国文学、現代中国史や上海文化、現代中国社会あたりといったところ。

ここから2分野選択すればOK。4問しか分からなくても、少なくとも残り1題は難度の低い問題があると思う。

 

国語学と現・当代中国文学を選択した。理由は簡単、概論科目を取っていたから。

レジュメやGoogleやその他文献に頼りながら、150-200字の模範解答を作成する。最初は丸暗記が苦手だという理由で、キーワードを模範解答の下に赤字でメモっていた。しかし意外とキーワードをまとめるだけでも馬鹿にならない時間がかかるので、途中からは模範解答のみの作成になった。

 

過去に出題歴のある用語に関しては、その旨もメモした。

 

ノートを作る作業が非常に時間がかかる。舐めてた。結局1ヶ月では間に合わなかった。

というのも、授業レジュメを見ても軽くググってみても情報が不足する場面が多かった。CiNiiやCNKIから論文を漁ったり、言語学辞典を見なければ充実した模範解答が中々書けない。レジュメとGoogleだけで済むなら1週間で終わったかもしれない。本当にキツい。

エクセルシオールとお友達になった。充電席があるから。


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ちなみに中国語に関しては、過去問を見ることしかやっていない。中検準1級に受かっていたので大丈夫と思っていたし、実際全然大丈夫だった。難易度は中検2級程度

学部の4年間で中検2級は欲しいですねと教授が仰っていたことがある。それに合わせているのだろう。

 

専門120分、外国語90分


・案の定内部進学が有利だけど、授業の外から出ることも。


・5行で用語説明する問題が関門。150字-200字程度と思うが、定義を述べるだけとか作品名述べるだけだと絶対1行以下で終わってしまう。


・この問題が分からなすぎて10分程度フリーズしてしまい、解き終わるのがギリギリだった。結果的になんとか字数は埋めたけど……


・その場の発想力を問う問題は無い。院試にしては高得点勝負の世界かな?学部入試も中大文は高得点勝負だよね。


・自分の意見述べよ問題(小論文)が出る。中大に限らず院試頻出。ちなみに慶應などの学部入試で使う小論文の参考書は微妙。卒論を一通り書き上げた人ならば、特に勉強しなくてもしっかりと書ける問題があるだろう。


・内部進学でも、卒論修論の指導教員が作問した問題が解けないとか普通にある。私もDを受けた先輩も指導教員の問題が解けなかった。


・春季入試は、卒論が近かったり計画書の作成もあり、意外と試験そのものの追い込みが利かない。


・外国語は問題用紙片面1枚しかない。90分も要らない。30分で終わって暇してた。


・自分以外全員留学生だった。入学してからもほぼ全員が留学生。

 

口頭試問編

対策はテンプレ質問に対する応答を考えたことぐらいかな。

 

・教授5人の1:5


自己紹介と志望理由は事務的質問らしい(内部受験なのに自己紹介言わされた)。


・学部と同専攻でも、卒論のテーマを別分野にする、担当教員を変えると当たり前ながら突っ込まれる。


・特に教授の専門分野との一致度が低いと、どの学問分野に属するかを細かく突っ込まれる。自分が何しようとしてるか把握が必要。


・計画書を出さない口頭試問では、事実上作成していない計画書を口頭で説明せねばならず、焦った。


・筆記の出来は聞かれなかった。しかし博士過程の口頭試問では質問されたようなので、口頭試問までに筆記の成績は見ているらしい。


・併願してるかは聞かれた。卒論の指導教官に把握されてるので正直に答えた。それでも全然受かる。


・dis役の教授からは基礎知識あるかどうか聞かれた。無かったわ。

 

・一橋勧められた。2人目だ。→落ちました。


・Yes/No疑問文で聞かれても理由までセットで言おう。


・中国語は大学入ってからやり始めたの?と聞かれた。合否関係無い系。


・喋るの苦手な人は壁に向かって練習した方が良い。用意したことが試験では意外と飛び、あとから「あ〜〜〜こういえば良かった〜〜〜」という現象に陥る。